ぎゃしゃ浮砲台

浮足立った雑文

2017-01-01から1年間の記事一覧

いつも冷や汗をかく質問

某日、大阪市内某所で昼食を食べた店は、近隣・市内でもまぁまぁ有名で食べログやらブロガーが高評価を付けている、ある名物揚げ物を食べるために、お昼のピークタイムでは行列が出来る。狭い店内では相席するのが当然で、案内されたテーブルには4人席で2…

aikoを聴く⑤~暁のラブレター

「私ほどの女を振ったあの男なんて地獄に落ちれば良い、って思いながら●●って人の歌を聴いていた」立ち呑み屋でグダグダと、3年も前の男の思い出を語った女が、歌に求めていたのは救いや癒やしでなく、呪詛だった。 「ひどい男だった。自分が悪者にならない…

aikoを聴く④~秋、そばにいるよ

気が付けば株式投資歴も10年を超えていた。期待が不安よりも上回ってコレだと決めた株がジリジリと燃え燻り、塩漬け状態になってしまう事は多々。ヤキモキさせてくれる分、塩漬け株は愛おしさを増す。しゃーねーなーコイツは、と。 株式投資では、ドライに損…

aikoを聴く③~『夏服』

「別れる男には花の名前を教えなさい」と書いたのは川端康成だった。毎年咲く花を見る度に、愛した人を思い出すであろうから。歌詞カードのチューリップをかじるaikoを見て、春夏秋冬の花とあの人の写真を、ひっそりと思い出している。 3rd Album 『夏服』 …

aikoを聴く②~『桜の木の下』

久々にしこたまに酔った。帰りのタクシーでリバースして、運転手さんに「にーちゃん困るわー」とどやされた事が微かに記憶にある程度。その記憶すら正しいかも曖昧な酩酊。ショートパンツを履いていたから少し肌寒いかと思ったけど、帰り道でも汗ばむほど、…

aikoを聴く①~『小さな丸い好日』

■序文 aikoという音楽家・作詞家をずっと避けている。街中やCDショップでふと流れてくること以外では、出来るだけaikoの音楽に触れないようにしてきた。嫌いだから、では無い。好きになるに決まっているから、という気配がするから。「好きになるのが怖い…

「友達」の定義~ドラマ『火花』感想

先日、数年ぶりにパーマをあてた。(パーマあてる、って関西方面の言葉なんやな)20年来の付き合いになる美容師さんに「チリチリ一歩手前くらいで」というリクエストとともに見せた画像が、Netflixドラマ『火花』の波岡一喜演じる"神谷さん"だった。"神谷さ…

「好き」の理由はふんわりと

2017年3月。迎えるまで現実感の抱けなかった日が、さらりと過ぎ去ってしまった。 Especiaが解散した。 2013年から今まで、あたり構わず「Especiaが良いよ」と話し、薦め続けてきた。「アーバン」「ファンキー」「グルーヴ」「バブル」「ユルさ」「成長」「オ…

名前負け、なんて言わないで

未だに、企業間の年末年始ご挨拶ツールとして重用されるのが「カレンダー」と「手帳」の2大アイテム。贈る方も贈られる方も双方に有益だった時代があったのかもしれないけど、今や挨拶贈答という意味だけを乗せたこのアイテムたちを、誰が欲しているのだろ…

緩く美しく~『片道映画一本分』

映画館の心地良さは、映画を観るという感覚以外が閉じられる、暗闇の曖昧さがあるから。 日乃チハヤ『片道映画一本分』を読んだ。 片道映画一本分 (EDGE COMIX) 作者: 日乃チハヤ 出版社/メーカー: 茜新社 発売日: 2016/12/26 メディア: コミック この商品を…

セルフプロデュースという蟻地獄~及川光博「FUNK A LA MODE」視聴考

本日解禁された及川光博『FUNK A LA MODE』の全曲試聴を聞き終えて、まず思い付いた感想が「バタくさい」であった。 この一言では収まりきらない、奥歯に挟まり渦巻いている悶々とした感情を整理したい。 及川光博/FUNK A LA MODE 視聴サイト www.jvcmusic.…

浮砲台

浮き砲台(うきほうだい)とは、水上に浮かぶ構造物に武装を施した兵器ないし陣地の一種である。通常の軍艦と比べると、大型の武装を有している点で共通するほかは異質な存在である。しばしば間に合わせや実験目的で作られた。 -引用元:Wikipedia- 日々記…