ぎゃしゃ浮砲台

浮足立った雑文

フチなしメガネ

「そうそう」
彼の話している景色を思い出すと、自分や誰かの言葉を受け止めて、一撫でして、またラリーが続くように返す肯定の相槌を思い浮かべる。

魔法のような、悪魔的にも思えるその相槌は、自分も相手も言葉の奥にある考えを更に深めたくなるブーストアイテムだ。
そんな彼のような柔軟に相手の動力を活かした会話ができたらな、と毎度感じている。

どのくらいのお付き合いかと振り返ったら、もう13年も経っていた。
干支一周していたことも意識しないほど、飽きることなく同じような話をループしている。

20代後半から30代を経て、40代へ。
年齢の節目に特別な価値は無いけれど、感慨のようなものはある。
先人たちを見て凝り固まった思考や行動にはなるまい、と抗う気持ちに苛立たないように。
若い価値をおもしろがり続けたい。
ええとこ取りしたくなるバランスを取っちゃいそうな世代に突入することにも、おもしろみはありそうだと今から楽しみな時期だ。

「友達」とも呼びたいし、「コンシェルジュ」とも呼びたいし、「マスター(師)」とも呼びたいし、関係を定める言葉なんて無粋なんだけど、包括して「共犯者」でいられたらなぁと思ってる。

レンズは通せど、枠にハマらず

フチなしメガネで世界を見て、考えて、話して、お酒を飲もう。

メガネヤさん、四十路突入おめでとう。

f:id:gyasyaukihoudai:20180916092558j:plain