ぎゃしゃ浮砲台

浮足立った雑文

2018年だった

あぁ、もうひなフェスの時期なんだ。
ハロープロジェクト!の毎年恒例行事、ひなフェスにおける前哨戦かつ最大の注目コンテンツである抽選会の映像を楽しませてもらうのも、もう何年目なんだろうか。

 


Hello! Project ひなフェス 2018 ~恒例!ソロ&シャッフルユニット大抽選会!!~

 

ひなフェスの映像を眺めていて、やっと2017年が終わって2018年に突入していることを実感した。
年末年始どころか、去年1年が光陰矢の如しで、なんと言うか、記憶が抜け落ちるような年だった。
脳と身体の神経をクローズしながら走らないと溺れそうだった。
あぁ、今こうして文字にしてしっくりきた。
溺れていたんだ。

 

溺れるような日々でも僅かに呼吸が出来ていたのは、ライブやら映画やらお金やら、ずっと自分に刺激と活力を与えてくれた物事に触れる習慣があったからだ。
大好きなエンタテインメント(お金の世界って本当に楽しいエンタメ)に触れている時に、「ぷはぁっ!」と呼吸をすると脳と身体に酸素が行き渡って、「あぁ、なんとか生き延びてやがるな!」と少しだけ客観的になれた。
あっぷあっぷしながらもエンタメに触れ、呼吸し、ツイートし、mixiがある頃からずっと続けているように記録としてまとめていた。
記録っていいね。
今になって2017年の自分の時間を反芻して、掘り起こして、苦さも含んだ美味しい時間を実感している。

 


2017年の年始はとにかく眠れない夜が続いた。
「本当に生きていると言えるのか?」と考え出して眠れなくなったのは、福本伸行銀と金』全11巻を読破した夜。
夜というか明け方だったな。
そもそもこういう考えや言葉が脳に貼り付いてしまう時点で、結構な警告アラートなんだけど、どうしようも無かった。

 

銀と金 1

銀と金 1

 

 


何気無く眺め見ていたら、あーあーあーと口を開けて涙していたのが、Amazonプライムで見た映画『潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ』。
ロバート・デュバルが演じる飄々としたやんちゃ爺は、切なくも潔く孤独と向き合っていた。
孤独であることに強くなれる人なんていない、そう思っているんだけど、しなやかに受け入れている人に憧れる。
身内の贔屓目だとは思いながらも、我が父がそういう人間の片鱗を持っていることを感じるので、父はずっと憧れの対象である。
潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ』は、「どんな大人になりたいか?」という永遠に解けない、納得できない答えの一部が感じられた映画だった。
あ、同じような感触の映画があった、『セント・オブ・ウーマン』だ。

 

 

映画館での記憶はハイローとキンプリの熱狂がほとんどだった。
これらは自分にとって、新しいけど新しくは無いものなんだな、と思いながら意識的に熱狂して踊った。
2つの作品・シリーズが何か既存のものに似ている、ということではなく、自分の捉え方・解釈が自分の好みの文脈だってことだ。


チョロい客なんだよ。そうありたいんだよ。
チョロく熱狂するために、脳と身体とマネーを使うんだよ。
タイムアンドマネーアンドソウル、を自分で注ぐんだよ。
そんな気持ちを大肯定してくれるから、ハイローとキンプリが好き。

 


HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY -DVD&Blu-ray(Teaser)-

 


劇場版「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」劇場予告

 

たくさん映画館に足を運んだけど、映画として今も残響があるのは『夜明け告げるルーのうた』だけかもしれない。
(『バーフバリ』はハイロー・キンプリと同じカテゴリ)
「善良であること」は味気無いなんて思っていた頃もあるだろうけど、今は温かな気持ちになれることにありがたさを感じる。
温かい世界の中で、「音楽を信じていいんだよ」って言ってもらえた気がしたなぁ。

 


映画『夜明け告げるルーのうた』PV映像


刺激的な音楽は瞬間ドーピングのようで、身体も脳もグラつくことに価値があるのだけれど、今の時点から去年を振り返って残っている一番の音楽は、桑田佳祐『がらくた』だった。
孤独の太陽』(1994年)が桑田佳祐をいいなと思ってる芯で、ずっとそれを更新できなかったけど、『がらくた』がそれを超えた。
超えた、でも無いのかな。変化を受け入れてハマれたタイミングだった。
『がらくた』も温かいからかな。
『若い広場』を聴いてクサす気持ちなんて1ミリも湧かない。本当にありがたいなぁ、と思わず手を合わせて拝みそうになるほど、感謝が溢れる。(拝みはしません)

このアルバムを聴いて、「いいねぇ」って言い合える人とチビチビとお酒飲みたいよね。

 


桑田佳祐 - 若い広場(Full ver. + AL『がらくた』トレーラー)

 


他にも、

・『約束のネバーランド』と『Dr.STONE』で少年ジャンプがまた生活に戻ってきた
・『花火』(Netflix)のお陰でOKAMOTO'S「BROTHER」涙パブロフになった
・舞台キンプリと任天堂Switchが未来を開いてくれた
・1年越しで見ることのできた飯伏幸太の意外な泥臭さに惚れ直した
・『キャプテン翼~たたかえドリームチーム』でスマホゲームにタイムアンドマネーアンドソウルを投じる価値を見出した
・「ぱいすー!」は最高のワード(なのに、流行らなかった。。。)

とか、自分にとっては地続きで新しい養分を得ていたことを、記録を見てちゃんと実感できた。つい先程。
渦中に感じることと、時間を置いて感じることは味わいが異なる。
美化したり、消去したり、人間は都合良くできているもんだ。


「都合良く生きてぇな」
あぁ、自然と言葉に出たわ。これだわ。
誤解されそうな言葉だけど、躊躇せずに誤解されていこう。
誤解されないバランスで言葉を受け取ってくれる人たちと過ごそう。


そのためには、酒&業。