ぎゃしゃ浮砲台

浮足立った雑文

ホットギミック ガール・ミーツ・ボーイ

一晩経てば、と思ったけどまた‏ヒリヒリする。
日焼け止めを塗らずに海で遊び回り、その晩も翌日ものたうち回った7歳の夏を思い出す。


こんなにも焦がれた元凶。

 

 
一晩では収まらないヒリヒリも、幾晩か経てば消え失せるのだろう。
苦しさを名残惜しく感じてしまう。

 

■豪華3種盛

「秀才であるが故に感情に振り回されている自分を許容できずに、好きな女の子に意地悪な態度を取ってしまう、幼児のように素直な幼馴染」が「細身長身前メガネ切れ長三白眼生白爬虫類系」

「華やかな容姿でファッション雑誌の表紙を飾り、甘い言葉で愛を囁いてくれる王子様、と見せかけて心を踏みつけてくるドSな憧れの君」が「将来的には斎藤工ライクな顔面性器に成長しそうなぱっちり二重とぽってり唇の華やかチャラ系」

「常に温かい目線で守り、無防備でいさせてくれる存在、でありながら兄弟以上の愛情を抱いていることが暴発しそうな兄」が「清潔感第一の模範的な服や髪形が余計に顔面(特に顎のライン)の整い具合を引き立たせる系」

王道フォーマットな3方向から至れり尽くせりのジェットストリームアタックが次々と繰り出されるキラキラときめきガールズムービー...とはならずに、痛みに痛みを重ねてくるような映画だった、
甘いのに痛ましい気持ちの波はガールのものか?ボーイ(ズ)のものか?
「10代の青春の痛み」なんて限定的では無かった。

 

 

■海鮮丼は本当に美味いのか

観賞後、呆けた脳で酒場へ行った。
魚が美味いと評判の店で、もずくと刺身と天ぷらを口にして正気を取り戻しつつあったが、締めに頼んだミニ海鮮丼が「うに・いくら・イカ」のジェットストリームアタック丼だった。
海鮮丼ってテンションあがるやん、と思って食べたけど疑問符が浮かんだ。
うにといくらとイカが混ざった味を美味いと言えるのか。
うにといくらとイカがマックス美味しいと思えるのはどんな時だ。
そう、白ごはん。
白ごはんと一緒の時にこそ、うにもいくらもイカも真価を発揮する。

 

 

■白ごはん賛歌

「わかんない」は思考の否定ではなく、感情が入り混じり過ぎて自分でも掴めない白さで。
わかんない、明日には色が変わってしまうかもしれない、けれども己の白さと味を全肯定して進む少女の美しさと怖さ。
いつだって、そんな怖さと美しさに憧れ続けている。
一生、手の届かないものだから。
うにになっても、いくらになっても、イカになっても、白ごはんには敵わない。

取り留めもない言葉を書いてて、何に呆けて打ちのめされていたのか、どんどんぼやけてきた。
わかんないよ。